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2008_03
23
(Sun)00:35

MG・ギャン

ax-gyan001    ax-gyan002

MG・ギャンです。
工作・塗装ともに“マ・クベのキャラクター性を落とし込む”ことを主眼に制作しました。
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こちら、パチ組み。
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極端な「ムキムキマン」だったバランスが個人的な好みとは違ったので、
スラリとシャープな方向に。イメージとしては“男装の女剣士”?
ひたすら細く・しなやかなライン構成に。外装はほとんどペラペラです。

制作記・詳細は↓つづく


《工作》
次期MSコンペに出品・ゲルググに敗れたギャンはこういうルックスではなく~もっとツィマッドMS(ドムやヅダ)の面影を強く残す、発展型のような外見であった→それをマクベが(基幹フレームはそのままに)外装を仕立て直し、個人の趣味性を強く反映した意匠となった、と解釈。
「ジオンのガンダムと呼ばれた」という逸話を念頭に、ところどころガンダム(Ver,ka)を意識したディテも入れてます。

1:頭部
主に上下に削り込んで小型化。アンテナは作り直し。
ax-gyan008 クリアパーツ外して撮影
こんな顔してます。モノアイ…と見せかけて、実はツインアイ&サブセンサー。

2:胴~腰
胸部は78Ver,kaのような「逆折れ」を付けて。
視覚的にも首周りがスッキリします。
左右幅は、フレームもろとも左右2ミリずつ幅詰め。肩関節も内側に移設。
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コクピットハッチはひとまわり小型化。
腹部外装は中央でカット、左右2ミリ詰め。
前後・左右腰アーマーも削り込み&軸調整で、腰シルエットを小さく見せるように。サイドアーマー基部にはドム風のブロックを追加。リヤアーマーもセンターにメカブロック露出。

腰軸のBJは廃止(上体&シールドの重量に耐えないと判断)、5ミリPC2個で作り直し。このためコクピット内部はオミット。
股間軸は左右1ミリずつ短く。

3:肩~腕
肩の球体はバキュームフォームで新造。径にして5ミリ小さく。
脚部と比べ、無骨な印象が強かった腕部は削り込み・プラ材追加などで細身に&優雅なラインを描くように。前腕ヒジは延長し、ヒジアーマーを新造。
ヒジ関節は削りこみで薄く。
ax-gyan009 手首はMG・νガンダム用のハイマニを流用


4:脚&足
太ももは削りこみetc,でとにかく細く。
スネを5ミリ延長。
関節部の削り込み等で、“逆ヒザ”が効くように。
ヒザアーマーは裏打ち後、下部は削り込み~上部はエポパテで延長。
視覚的にヒザ位置を上げています。
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スネ・フレア内側には複雑な形状のフィンを仕込んで。この奥に何らかの噴出口があり~その整流板?的設定。F1マシンのバージボードがデザインソースです。
ax-gyan042  美麗なブーティぽいラインを狙って
スリッパは甲高のカタマリ感を無くす方向で。
前後に3ミリ延長・上端はカット・左右は5ミリ詰めました。
靴底も小型化&新造。ヒールも上げて、かかとには中折れライン。

5:バックパック
ルーバーのスリットは開口。中には適当に見繕ったジャンクパーツを詰め込んで。プラ材・ディテアップパ-ツなどで上下・左右に大型化。
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*極端な大型化はしていませんが、華奢になった体躯のためかなりデカめに見えます

6:サーベル
エポパテ・ジャンクパーツ・プラ材でアウトライン変更。。
ax-gyan024  ax-gyan025 孔雀石・埋め込み風(後述)


7:シールド
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腕部とのジョイントはジャンクパーツに置き換え(何のキットのかは不明)。
裏側に小型のプロペラントタンクを2基設置。サーベルジョイントへのエネルギー補給ラインを引いてみました。サーベル取り付け部には「まつおーじパイプ」使用。いつも肝心なトコでお世話になります(謝々)

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ここに限らず、メカパーツ部は過剰に無機質&高密度に。マクベの道楽のしわ寄せを食らった技術屋さんの頑張りと意地(定められたスペースに・要求されたスペックを満たすメカを配置~詰め込み)が見えたらイイな、と。

8:ディテアップ
スジ彫り・彫りこみ・開口など。
前腕・腰アーマーなどに、「開口部からではなく、段差処理の隙間から覗くチラ見せ」という試みをやっています。
各部アポジモーター(が入るのが適当そうな)凹部には「地上戦用MSなのでフタをしてる」ぽい処理を。
ax-gyan011 ふくらはぎのスジ彫りも同様


こちら、工作完了時。
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<各部アップ写真>
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《塗装》
1:コンセプト
突然の出現以降、歴戦の猛者から新鋭のMSまでを次々と撃破してゆく驚異の敵MS。アムロの駆るガンダムが本当に『連邦の白い悪魔』と呼ばれ・恐れられていたのなら~
対するジオン兵の側に一種の「神頼み」「魔除け」「悪魔祓い」「ゲンかつぎ」のような霊的・スピリチュアルなものへの傾倒があっても不思議ではないのでは?
ニュータイプの存在がまだ広く認知されてなかった時代。得体の知れぬ強敵を前に、超自然的な「救い」「拠り所」を求めた兵もいたかと思います。
(コクピットに家族から貰ったお守りを貼る気休めレベルから~大真面目に聖水だの清めの塩だのを撒く者。ひょっとしたらMSにお経や凡字を描き込む兵士もいたりして?)

そんなことを考えつつ~マクベのキャラを思ったとき、彼こそそういったオカルティシズムに走ってそうな気がしてきました。
名ゼリフ「…あれは、いいものだ!」に見られる、美しいものへの異常なまでの偏愛。悪趣味スレスレの耽美趣味。
裏を返せば過酷な戦場の現実が見えていない男。
ときには味方にも冷淡極まりなく…人よりモノを信じているフシも。

パワー・ストーンってありますよね。アクセサリーやお守りから~果ては神社・神殿の御神体まで、特別な力が宿ると信じられてきた天然石です。
マクベの地球上での任務は特殊鉱物資源の採掘・移送でした。鉱石への造詣も深かったかも。
彼ならガンダムと戦うに際し、こう命じてもおかしくないような…
「我がMSを、宝玉で覆え」
宝玉の加護を得て、自分は死なない・敵を打ち倒せると思っていたかどうか。(霊能者に脅され、全身~家中お守り・御札だらけにしてる…そんなイメージ)↓
それでもギャンは、哀しいまでに呆気なく敗れます。
何もかも無駄だった美しさに「人の弱さ」と「戦争の虚しさ」が垣間見えれば…そんな試みです。

2:宝玉
それぞれの石の名前&意味(効能?)は以下のとおりです。
・青(胸・腰・足)=瑠璃(ラピス・ラズリ)
lapislazuli ax-gyan037
『邪悪な眼から身を守る』・『邪気を祓う』・『聖なる石』 

・藤色(手脚・胴)=紫翡翠(ラベンダージェイド)
l-jadeite ax-gyan038
『不死』・『邪なものから身を守る』・『強力な護符・魔除け』

・水色(コクピットハッチ)=ラリマー(ブルー・ペクトライト)
larimar ax-gyan039
『平和』・『精神の安定』

・赤&黄(サーベル・シールド)=翡翠(ジェイドの一種)
大理石っぽく見えますが、一応「ヒスイ」の設定です。
y-jadeite ax-gyan040
上記、紫翡翠と同じ。

・緑(サーベルの一部)=孔雀石(マラカイト)
malachite ax-gyan041
『邪気祓い』・『危険回避』


<素立ち>
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3:塗装法
ヒスイ・ラピスラズリ・ラリマーは、使えそうな同系の色を総動員。
①濃い色をベタ塗り(エアブラシ)
②薄い色をラッカーでまだら塗り(〃)
③更に淡い(白っぽい)色をエナメルで筆塗り→ところどころ剥がす
④その後はひたすらラッカー&エナメルの重ね塗り、②と③の繰り返しです。
ラピスラズリのみ、含まれる黄鉄鉱の表現として金色を散らしています。

マラカイトは別の方法で。
①ラッカーの白地にエナメル白黒でモノクロの縞模様を描く(面相筆)
②モデラーズカラーのグリーンでオーバーコート
③クリアコート→研ぎ出し。

残念ながら、言葉で簡単に説明出来る塗装法ではありません。
ひとつ言えるとすれば、
最も大切なのは上の工程を守ることではなく~その石の特徴・クセをつかむ(=どういう特徴が備わっていればその宝玉に見えるか、を見抜く)ことでした。そのためにネット・本屋も回り~とどめに本物のラピスラズリを購入。
実際に手にとって眺めてるうちに「天然石ならではのランダムさ」「重力など自然の法則に従った規則性」との兼ね合いが見えてきて…結構面白かったです。

スミ入れ・デカール後、クリアコート&ペーパーでデカールの段差を消し
→半ツヤコート。
『宝玉塗装』という性質上、グロス仕上げも考えたのですが~
「ギッラギラで悪趣味が過ぎる」「むしろ石っぽくない」などの理由でボツ。
半ツヤに落ち着きました。

ax-gyan026 ax-gyan032 抜刀!

4:ネタ元
着想の源は、古代中国(漢代)の埋葬衣である『金褸玉衣(きんるぎょくい)』です。玉(ヒスイ)の小板を金糸で繋いだ、石製の帷子orボディスーツのようなもの?
これで王族の遺骸を全身くまなく覆って埋葬すれば、石の霊力で遺骸は腐らない(=あの世で復活できる)と信じられていたそうです。

ヒスイの衣服と聞くと美しそうですが~実際のルックスたるや、相当に“異様”といいますか…日本人独特の抑制した美意識には「えげつない」と映るのではないでしょうか。正直、ちょっと怖いです。
*詳しくは「きんるぎょくい」でググッてみて下さい

美しい素材で形作られた、永遠の命への強欲。
その願いもむなしく、朽ち果ててゆく遺骸。
そんな哀しい存在として見えた金褸玉衣は、マクベのMSのモチーフとしてドンピシャな気がしてきました。
じゃぁ実際に「このギャンの外装は石なのか」「薄い石板を貼ってるのか」「石粉を吹き付け塗装してるのか」とか詰められると~その辺は曖昧なんですけどねw

5:反省点、といいますか~
本物の石に色味を近づけようとして塗り重ねるほど(=混色するほど)本物の色鮮やかさ・透明感からは離れてしまい…もうちょっと煮詰めの余地or異なったアプローチがあったかもしれません。その辺りは今後の…
といってもギャン以外に使い道あるのかな(MHとか?)
また、ペラペラに薄くした外装に幾度も重ね塗りした(シンナー分を何度も吹き付け&揮発)せいでしょうか、サフ前にはピタッと合ってた外装の分割ラインが合わなくなった箇所が。そんなことあるんですかね。

〈大判写真〉
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ax-gyan045 シャアのゲルググ(HGUC)と

<余談>
子供の頃、ファースト見て誰もが感じましたよね。 「マクベって変なやつー」
今際の言葉が「壺を届けてくれ」って…普通じゃないデス
(ガンダムごっこをしてて、マクベ役をやりたがる子は少なかったハズ)
しかし今思えばあの“変な奴”がストーリーに与えていた厚み・
人間ドラマの濃さ。
ギャンを作って、ああいったキャラクターを想定出来る富野氏の世界観の奥深さ・引き出しの多さを改めて思いました。
変ちくりんだけど悪くないです、マクベも。ギャンも。


最後までご覧&お読みいただき、ありがとうございました。
ax-gyan030




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