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2006_05
29
(Mon)02:13

MGキュベレイ ~前編~

ax-Qb030

06年1月開催の『百鬼夜行2nd』にて会場投票第1位を頂いたMGキュベレイです。
私のネット&大型コンペデビュー作にして代表作になっちゃいました。
写真・制作文ともに膨大につき、まずは工作編。
ゆっくりご覧になってって下さい。
  ax-Qb005     ax-Qb006


〈テーマ〉
とにかく『美しい機械』。それに尽きます。
美しさと機械ぽさの“両立”ではなく“シンクロ”。
それをどこまで高次元に出来るかに挑戦しました。

ax-qubeley040


↓それでは長い制作文
◆工作
1:制作プラン
よく"キュベレイにスジ彫りは似合わない"と聞きます。
それに「ホンマにぃ?」と疑問を持ったのが出発点でした。キュベだって機械なんだから。
定説にハマっていては新しいモノは生まれません。あえて言えば「キュベにスジ彫りが似合わない」のではなく「キュベに似合うスジ彫りを彫ってない」だけなのでは?
ことスジ彫りといえば「無機質なもの」一辺倒、それがリアルさを演出する手法ですが、一方でその無機質さがキュベレイの有機的フォルムとは相容れないのでしょう。
ならばスジ彫りに"色気"と"デザイン性"を持たせればいい。
「美しい、けど機械だから」と妥協して無機質なスジ彫りをするのではなく「美しい機械ならパネルラインだって美しいはず」
それでいてデザインだけの虚飾ではなく、メカとしてある程度説得力のあるものを。
相反するものを追求し、「装飾ではない・機能がありそうでいてなお美しい」パネルラインを目指しました。
モチーフとなったのは
・アール・ヌーヴォー様式(自然の有機的な曲線と工業製品の融合)
・機械式腕時計のムーヴ
・音符
・ファンネルの軌跡
・古代中国の青銅器『饕餮』(とうてつ、と読みます) などです。

とどめの“眼”は古代エジプトのハヤブサ神、ホルスです。
以前モデグラに「キュベレイなどの永野デザインMSは“機械獣”的」との記述があり、具体的には何の獣なのか考えてみました。
高貴で洗練された、神秘的なイメージは実在の獣より架空の動物神・霊獣に近いのでは?との結論に。それにハマったのが天空の神・ホルス(キュベも猛禽類みたいな顔だし)。
バインダーなど全身18ヶ所に"ホルスの眼"を開口。
モノアイを入れてサイコミュセンサーぽくしてみました。
残酷なまでに美しい、グリプス戦役最強のMSに相応しい演出になれば。
ax-Qb021
ホルスの眼は正しくは右が太陽(暖色)・左が月(寒色)を表すそうなんですが、ここは能書きより配色バランスを重視。
《ここで余談》
与謝野折檻氏のHPによると「キュベレー」はギリシア神話に登場する、アナトリア起源の女神だそうで…エジプトじゃなかったのかぁ。「考証が甘かった」とすべきか「結果的にかっこよくなったんだからOK」とすべきか。
→まぁ私は“設定に窒息する”のを忌み嫌うんで、今回はコレで良しとしましょう。

2:可動・各部改修
プロポーションは全く問題無し。素晴らしいキットです。ある意味設定画よりカッコイイかもw。
前腕・太もものエッジ、ピンクのスリットに均等に入れたスジ彫りなどはHJ390号・石井正明さんの作例に倣って。

△頭部:
目は丸モールド+Hアイズに変更。後頭部はエポパテで自然な流れに。
フェイスはかなりシャープに削り込んではいますが、過度の「凶悪顔」にはしたくなかった(眉ひとつ動かさず獲物を仕留める、表情の無い鳥の顔が理想)。
ハマーンが敵機を墜とす、そこに「善悪」などという俗物的価値観の入り込む余地なぞあるものか。
ax-Qb027  ax-Qb023 プラ材で溝の“波動”を強調
ワル顔ではなく、“醒めた・悟りきった眼の空恐ろしさ”を狙いました。

△胴体:
芯となるパーツはプラ板を詰め込み・2ミリ真鍮線を通して強化。
定番になりつつある「両胸ブロックが肩に追従して開く」工作(造形村風)、やってみたら
開くのはカッコイイけどピタッと閉じられなくなるんですね。で、あっさり却下。
両胸ブロックを胴体中心ブロックにBJ接続する方法に改良。これで開閉できるよになります。
ピンクのハッチはエポパテで分厚く&段付きに。
センサーぽいレンズはMGズゴックのモノアイ流用。
ax-Qb020 ちゃんとハマーン様乗ってらっしゃいます

お尻のファンネルコンテナは外周にプラ板を貼った上で削り込み。エッジの立った設定画に近いフォルムに。
胴体との接続部にはメッシュパイプを設置。コンテナの動きに追従しズルズル出てきます。
ax-Qb015   ax-Qb016


△腰:
ヒザ立ちをさせたかった為、フロントアーマーは基部を分割し横に“逃げ”られるように
&サイドアーマーも接続を太もも側に移動しBJ追加。
ax-Qb012 この辺りの「官能的」な密度感、かなりお気に入り。
見えにくいですが前後股間ブロックも削り込み。
「ハマーン様はお尻がキュッ!と小さい」てイメージがあったので(無礼者!w)

△肩:
バインダー先は(強度を持たすため)いったんL字に切り欠いた上でプラ板で延長。
内部フレームは動力パイプを電線に変更→コレに合わせ全てのパイプを白に統一。
バーニヤは開口により大きく。内部のコーン状パーツはエポパテで制作(X12)…結構大変。
ax-Qb017ax-Qb018ax-Qb022
ここをキッチリ見て下さってた方が多かったのは嬉しい誤算でした。
やはり「ただのキレイなオブジェじゃない、兵器なのだ」を訴えかけるにはこういう箇所の作りこみ
が不可欠。フレームに設けたホルスの眼は外装より直線基調なデザインで。
目立たないとこですがバインダー断面(上辺のみ)にもスジ彫りを入れてます。

△腕:
ヒジ関節はウェーブのBJに変更。
手首付け根はくりぬいて、ジャンクバーツでフレームを自作しています。
ax-Qb010
前腕にはエポパテでエッジを立てました。ビームガン(サーベル)の口はブラスパイプSSで。

△脚:
前腕同様、太ももにもエポパテエッジ。ひざアーマーの延長&造形は結構お気に入り。
ax-Qb013ax-Qb014ax-Qb019
内部フレーム削り込みによりヒザをまっすぐ伸ばせるように。
足首のはBJは一旦カット、基部に3重関節を仕込んで接地性を上げています。*これにより身長が若干伸びてます。
すねフレア外側には(前腕に意匠を合わせ)おむすび状のディテールを自作。
フレア内部にはバーニアを増設(いかにも「何か入れなさい」って空間あいてますよね)。
つま先はエポパテで段付きに。
足裏は開口・プラ板貼りで複雑な形状に。足裏の金属パーツは塗膜ハゲ防止の役割も。

その他異素材パーツでディテアップ。
ax-Qb007
劇中と比べ短すぎるサーベルは長いものを自作(約2倍に)。

長くなるのでこの辺で。次回・塗装~展示編に続きます。
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